ササニシキ屋 は、現在準備中です。

ABOUT

【ササニシキ】
宮城県登米市は県内随一の米どころ。主な作付品種は「ひとめぼれ」。今や95%程の作付面積を誇ります。そして宮城県生まれの米といえばもう一つ「ササニシキ」が有名です。しかし、今県内の作付面積の内、ササニシキの作付面積は2%程度です。倒れやすい、冷害に弱い、病気に弱い等、生産の難しさがその理由で、1993年の大冷害以降生産数が激減しました。しかしながら、その食味の良さは宮城県人なら誰もが知るところ。もちもち感が少なくアッサリとしたササニシキはお惣菜の味を引き立てます。お寿司屋さんにも人気の品種です。ここ数年、そのササニシキを求める声が増えつつあり、作ってくれないかとご相談を受けることもしばしば。家族と相談した結果、僅かな量ではありますが昨年より生産を再開することとなりました。

【生産者から消費者の皆様へ】
生産を再開し思ったことは「苦労して作ったササニシキを、私達の手から直接消費者の皆様へお渡ししたい」ということでした。以前から生産者の名前を知らないまま食べられていることに疑問をもっており、実際に口にされた消費者の皆様のお声を聞きたいとの思い、全国の消費者の方にササニシキの美味しさを知ってもらいたいとの思いで、私達の手から直接消費者の皆様へお届けできる、この「ササニシキ屋」を立ち上げました。

【少量生産】
生産が難しく、良いものを大量生産とは中々いきません。少しの量に手をかけて、大事に育てます。なお、ひとめぼれと同じ育て方では良いササニシキができません。良いササニシキができる育て方で育てます。

【自然乾燥米とは】
コンバインで収穫された米は、専用の乾燥機で適度な水分量になるまで乾燥させます。私達の米はこれとは違い、刈り取った稲を杭に掛け、太陽と風の力で乾燥させた昔ながらの自然乾燥米です。自然任せの乾燥方法なので、収穫までに時間はかかりますが、反面通常とは一味違う風味をお楽しみ頂けると思います。

【環境保全米】
宮城県では「環境保全米」という生産方法に取り組んでいます。これは、農薬や化学肥料の使用量をこれまでの半分以下に抑え、栽培している地域の環境(水・土など)への負担を減らし、きれいで豊かな生態系を未来まで維持しようというもので、「水や土を守り生き物を守ることができる」「安心・安全なお米をお届けできる」「安定した食料供給に貢献できる」ことが最大のメリットです。

【米アレルギー】
米アレルギーに苦しむ方へもササニシキはオススメです。ササニシキのアッサリとした食感は“うるち米”独自のもの。ササニシキの先祖は皆“うるち米”。これに対し、もちもちとした食感のお米には“もち米”の血が流れています。お米に含まれるデンプン質の量が多いのがうるち米で、元来日本人はうるち米を食してきました。しかしながら最近は“もち米系”が好まれるようになり、これに対してアレルギー反応が出るようになったと言われています。米アレルギーの方は一度ササニシキを食べてみてください。(※アレルギー改善を保証するものではありません)

【カブトエビ】
皆様は「カブトエビ」という生き物をご存知でしょうか。5月位になると田んぼに発生する5センチ位のちいさな生き物で、見た目は「カブトガニ」そっくりです。カブトエビは水質の良い田んぼにしか発生しません。私達の田んぼには毎年沢山のカブトエビがやってきます。他にも「ヤゴ」「タニシ」「おやまじゃくし」「ミジンコ」「ザリガニ」など沢山の生物で溢れます。

そんな環境で育った私達のササニシキをどうか宜しくお願いします。

平成25年3月吉日 生産者・運営者 千葉慎一